2日目 AWDC、HRD見学、研磨工場見学、取引所見学、業者面会
朝8時半に集合し、徒歩5分ほどの所にあるダイヤモンドストリートに到着。
Z型の3本筋、1kmほどに約1700社ズラリとならび、約100ヶ国から人々が集まるダイヤモンドストリート。
中でもAWDCは圧倒的なスケールの建物でさすがの存在感でした。
姉妹組織のHRDダイヤモンド鑑定機関を見学し、4Cランク付けはもちろん、人工ダイヤかどうかの判断をメレダイヤにおいても行う鑑定の作業風景を見学。 カラーの鑑定は肉眼+コンピューターで行っており、用意されたマスターストーンを元に、うすい白熱灯のうすぐらい所で行う作業。非常に集中力のいる作業なので、1人30分で休憩に入るそうです。
コンピューターは肉眼に近いレベルで作業時間は1分。それを2時間繰り返す度に1回調整を行う必要がある精密な機械です。
カラーの時点で天然かトリートか人工か鑑定し、トリートか人工のものはラボに送付しさらにより精密な鑑定を行います。
クラリティーはHRDが独自開発した世界一の精度を誇る顕微鏡(高そう)で鑑定。人工ダイヤを判断する機械は1度に500ctまで判断でき、1㎜のメレダイヤも鑑定可能。
続いて見学したのは歩いて2分ほどの所にある研磨工場。
入館にパスポートが必要な万全なセキュリティー体制。10人ほどの職人がおり作業を行っています。
作業行程は、まず原石をスクリーニングにかけ、コンピューターでどうカットするか決定。次に決定されたカットに合わせて形を整え、必要な面数に応じて面を入れていくという流れ。職人は4つの石を同時にカットするという技術を駆使して作業が行われます。
次に徒歩1分の所にあるダイヤモンドの取引所へ移動。取引所は全世界に31か所あるうち4つがアントワープ。25年前は一階の大きなフロアで取引がおこなわれていたそうで、その為に北側に大きな窓が配置されている設計。現在では上のフロアで各社ごとに部屋が存在し、取引はそこで行われているそうです。
AWDCは会員になるのに年会費が必要で、契約の際に保証人が2人必要となる世界でも稀なルール体制を守ることで、取引の信頼を長年獲得しています。
今回同行者がAWDC公認のダイヤモンドアンバサダーという方で我々も入館することができました。
次はいよいよ、待望のダイヤモンド業者との面会です。
約10社の業者と1社5分ほどで面会を行うシステム。
メレダイヤならメレダイヤ、変形ダイヤなら変形ダイヤと、それぞれの得意分野の話聞きます。
興味持っていることを伝えると、翌日会いにいけることに。3社に目星をつけ、明日のアポイントを楽しみに。そんな仲介の様子にまるで婚活みたいだなという印象でした。
一度ホテルに戻り休憩後、市庁舎で開かれるというセレモニーに出席させていただくことに。
セレモニーはAWDC社長、ベルギー日本大使含め総勢50人ほど集まる大規模な会で、DnA((Diamonds&Antwerp))認定授与式と共に乾杯。
なかなか入ることのない場所に、私はこっそり館内探検を楽しんでいました。
館内の至る所にある壁画や豪華な大階段。室内は全てふかふかの絨毯が敷かれ、高貴な気分に浸ることができる貴重な機会になりました。
ホテルに戻ると広いテラスをまるで屋台のように散策し、2日目が終了。